2013年2月5日火曜日

7月17日(火)新市庁舎の仕掛け時計

レジデンツから新市庁舎へ歩く途中、大きな交差点を渡った。
「ここでマキシミリアン通りを横切りました。ミュンヘンっ子は、この通りを”ざあます通り”って言っています。高級品が並んで、値段も高級。お金持ちが来る通りです」。
なにしろミーハー度は高い。ガイドの説明を聞き、慌てて引き返して通りを見渡す。市電が走る通りの両側に、ティファニー、プラダ、ルイ・ヴィトン、シャネルなどのブランドを扱う店舗が軒を連ねている。東京の銀座通りにもこれらの店があるし、女性に人気があるのは確かだが、「”ざあます”ねえ」と思う。東京の銀座の方が庶民的な感じがした。日本人が分相応以上にブランドに拘って買い物をし、必ずしもお金持ちに限らないからだろう。

4時40分頃、マリエン広場の新市庁舎前に着くと、5時から10分間の「仕掛け時計」を見る観光客が群れ、なおも四方八方から押し寄せて来る。ひとたび立ち止まると、行く手が塞がって動くのが難かしい。大人気のほどがわかる混みように驚きながら、少しでもよく見える場所を探す。
「くれぐれも持ち物に気をつけてくださーい。スリがいますから・・・」と鈴木さんが声をかけている。

新市庁舎は1867年から1908年にかけて、ネオ・ゴシック様式で建造され、庁舎中央の塔に、仕掛け時計「グロッケンシュピール」が造られた。当時のバイエルン王国の意気込みを現して、ドイツでいちばん大きいという。

開始時刻の鐘が響き渡ると、一瞬張りつめた静寂な空気が流れ、人間と等身大の人形が現れた。
下段は庶民の人形で、桶職人が踊りながらクルリと回る。
上段には貴族。ラッパを吹く男の合図で王と王妃の結婚式が進行して行く。馬に乗った騎士が試合をしている。
人形は全部で32体。人形はゆっくりと移動しながら役を演じ、やがて姿を消した。巧妙な仕掛けに感嘆のざわめきが起こって、10分間はあっという間に過ぎた。面白かったし、楽しかった。

6時半集合を約束して解散。
ペーター教会の夕べのミサを覗き、街角の女性四重奏を聴き、ドイツ語で話しかけて来た男性と身振り手振りで話し、お土産を物色し、記念にとワインオープナーを求めた。

0 件のコメント:

コメントを投稿