2013年4月10日水曜日

7月30日(月)滞在の打ち上げは「チロルの夕べ」

夕方6時にロビーに集合。バスで20分ほどのナッタース村のビルトハウスへ、旅行社が主催する「チロルの夕べ」に招待されて出かけた。

なだらかな草原が広がる庭で、ウエルカム・ドリンクを傾けながら、しばし談笑した。どこから現れたのか、すぐそばにウサギがひょいと立ち上がって、好奇心満々で私たちの様子を見ている。夕方になるとお相手を求める鳥の囀りが、賑やかに響き渡っている。

その後、広いホールに移動して、インスブルック滞在中のツアー・グループ毎に着席したが、たくさんの日本人がいる。街を歩いていても、滅多に日本人に会わなかったから、どこに散らばっていたのだろうと驚いた。

可笑しかったのは、ビアーレストラン「スティフツ・ケラー」でチロル民謡を奏でていた3人のグループが、今夜の音楽担当だったことだ。彼らはインスブルックを拠点に、観光シーズンは大忙しとのこと。

インスブルック観光局のダニエル氏と旅行社の現地駐在員の篠原さんの挨拶があり、乾杯前にチロルの民謡2曲が演奏され、やがてビルトハウスのオーナーが歓迎の挨拶をし・・・。ヨーデルが歌われ、「乾杯の歌」が響き、次第に陽気に盛り上がった。

夫は楽団員から声をかけられ、「私たちが歌うのにあわせて、口パクでもいいから一緒に歌おう」と言われ、飛び入りで「乾杯の歌」を熱唱?。 呑み助に相応しいし、ドイツ語で歌える歌だし、ワインの酔いもあったらしい。パチ、パチ、パチ。

夕食後、旅行社の添乗員のチロリアン・ダンスが披露され、それに加わるお仲間が増え、熱気に包まれた旅の最後の宴が続いた。

窓外を見ると、ここで飼われているクジャクが歩いている。
次第に明るさが薄れて行く草原の彼方に、散策している若いカップルが手をつないで現れ、ズームアップするかのように次第に近づいてくる。気がついた仲間が「写真になりますな・・・」と、目を細める。

瞬時、室内の賑わいを忘れ、アルプスの自然に溶け込んだ長閑な風景を眺めながら、滞在の日々のあれこれを、走馬灯のように想起した。思い出に残る愉しいチロルの夕べだった。

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