2013年3月13日水曜日

7月24日(火)パッチャーコーフェルへ出かける

7時に朝食へ。久しぶりに仲間と会って、懐かしく挨拶。
今日から1泊で、イタリアのブレッサノーネへ出かける人が多い。滞在も終盤になって、まだ残している計画を実行しようと張り切っている。

パッチャーコーフェル・バーンのゴンドラの運転開始のニュースを聞く。
ゴンドラ経営会社とインスブルック市の交渉が、やっと解決したのだ。
ハイキングで利用する観光客の多いシーズンなのに、いつまとまるか不明だった。ほとんど諦めていたから、帰国前の解決は有り難い。早速、出かけることにする。

インスブルック中央駅前から、10時発のバスに乗り、パッチャーコーフェル山麓駅のあるイーグルス(標高900メートル)まで15分。
そこからゴンドラに乗ってパッチャーコーフェル山頂駅(標高1964メートル)へ。
標高差1000メートル余りを15分で登った。リフトやゴンドラにも慣れ、最初の頃ビクビクしていたことが不思議に思えてくる。

眼下のインスブルックの街の広がり。朝な夕なに見上げる向かい側の山並みはノルテケッテだ。ひとつひとつ記憶の奥に留めようと見渡す。何度眺めても飽きることなく、見事な風景だ。

さて、山頂駅からのハイキングのルートは二つ。右へ歩くか、左へ行くか。
地図を見ると、右は、パッチャーコーフェル(標高2246メートル)まで1時間。年配の夫婦や子ども連れの家族が右へ歩いて行く。左はツイルベンヴェークを縫って距離は長い。ハイキングに慣れたグループや若い人が向かっている。私たちは、右が相応しいと判断した。

山腹を大きく巻く道は、車が通れる幅で整備されて、ときおり車が下って行く。
歩き始めは緩やかな勾配の坂道で、「楽チンなハイキングだわねえ」と、いささか拍子抜けする雰囲気だ。
カーブを大きく回るにつれて、これまでの風景がゆっくりと変化し、360度のパノラマが拡がっていく。インスブルックは、こんなに身近にハイキングを堪能できるのだからじつに羨ましいし、素晴らしいと、歓声をあげ続けた。

揃って元気いっぱいに右手に歩き出した人たちは、跳ねるようにどんどん先を行く子どもたちも、大地を踏みしめるかのようにぐいぐいと歩幅を重ねて歩いている老夫婦も、何時の間にか姿が見えなくなっている。後から来た人たちも、次々と追い越して行く。「庭を歩くような気分で、山の坂道なんて平気なのね。凄いなあ・・・」と驚き、感心しながら、マイペースで歩き続ける。

次第に歩幅が狭くなり、心臓の鼓動が高鳴って、「まだあるの?」と悲鳴をあげ始め、それから何度「ちょっと、ひと休み・・・」を繰り返したことか。
1時間をはるかに超えてパッチャーコーフェルの頂上に立ったとき、それまでの弱音はどこへやら、 「やったあ・・・」と歓声をあげ万歳した。
「インスブルック滞在中に、たくさんの頂上に立ちたい」と話していたが、パッチャーコーフェルは七つ目の快挙?になった(はずだったが・・・)。

頂上近くの山小屋で食べた、骨付のフランクフルターとスープの昼食の美味しかったこと!
オーストリアの旅行社のガイド2人と同じテーブルになった。彼らは、老若男女25人のグループを案内し、「ロシア、アメリカ、ドイツ、オーストリア、オランダから参加している国際的なハイキンググループです」とのこと。
周囲のテーブルを見まわすと、寛ぎながらお喋りしている参加者は、いずれも日に焼けて、逞しい。食事が終わると、英語の案内で、出発していった。

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