2013年3月11日月曜日

7月19日(木)休養日

昨夜は我が家に戻った気分でやれやれと寛ぎ、今朝はゆっくりと起床。
朝食時に、久しぶりに会ったお仲間と情報交換。

午前中コインランドリーへ。自宅だと洗濯機を設定すると他の家事が待っているけれど、ここでは持参の文庫本を読みながら待つ。

午後、凱旋門からマリア・テレジア通りに向かい、旧市街を2時間ほど散歩。
凱旋門は、ハプスブルク家のマリア・テレジア(1717〜1780、神聖ローマ帝国女帝在位1740〜80))が、息子のレオポルド(1747〜92、後の皇帝レオポルド2世、在位1790〜92)とスペイン王女の結婚を記念して建造を命じた。ところが、マリア・テレジアと共治していた夫フランツ1世(1708〜1765、在位1745〜65))が1765年、観劇中に急逝したので、門の北側は「死と悲しみ」、南側は「生と幸福」をあらわす装飾が施されたという。

「凱旋」は戦いに勝って帰ることだが、息子の結婚を記念して門を造らせたことには、深い意味がある。銃火を交えずして、スペイン王家との姻戚関係で領土を拡大したのだから、凱旋に相応しいとガイドブックにも紹介されていた。

16人の子どもを産んだマリア・テレジアは、絶対主義体制の確立に子どもを政略結婚させ、末娘のマリー・アントワネット(1755〜1793)を、後のフランス王ルイ16世(1774〜92在位)と結婚させ(1770年)たのもそのひとつ。彼らはフランス革命でギロチンにかけられた。

ラム入りの生チョコレートを買い、デパート「カウフハウスチロル」でTシャツを物色後、ホテルへ戻った。

夕食は「そろそろお寿司を食べたいね」と、18時を目指して「ケンジ」へ。
「和食でないと、どうも力が出ないんだなあ。寿司、刺身のネタが新鮮ですよ。酢の物や野菜の煮物もあるし、味噌汁もあって、安心できるし・・・。昼食には弁当メニューがたくさんありますよ」と、毎日のように出かけている仲間から聞いていたからだ。

開店は6時からだったので、少々早くついてしまった。躊躇している様子の私たちを見て、「そろそろ時間ですから、中へどうぞ」と案内された。
路地に面している入口のテラス席では、すでに数人の客がビールを飲みながら開店を待っていたので、「食前酒という手もあった・・・・」と囁く。

「ケンジ」は韓国料理中心だけれど、日本料理も豊富で、中華料理もある。
経営者(店主)は韓国人で日本語を多少話し、入り口で愛想良く客を迎えている。
ドイツ語と英語が堪能な若い息子が、客席をまわって注文を聞いている。
そのうちに、仕事帰りのグループ、日本人の夫婦連れ、観光客が次々にやってきて賑わってくる。

注文は、前菜数種類、刺身、寿司に添えて、ビール、ラドラー、ワインで乾杯。
息子が「如何でしょうか?」と尋ねるので、「新鮮でとても美味しいですよ。この刺身や寿司の原料は、どこから仕入れるのですか」と聞く。
「サーモンはノルウエーから冷凍されたのを仕入れます。マグロやイカ・タコは、とれたてのものが地中海から運ばれてきます」とのこと。
日本で食べるマグロには地中海産、特にクロアチアからの輸入品が多いことを話題にする。
久しぶりの和食をたっぷり食べて、満足した。

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