2012年3月23日金曜日

いよいよ、船上生活開始




【ドバイ港で乗船を待っていたコスタ・ルミノーザ号】

ドバイ④ 3月22日(火)

船上第1夜。緊張がほどけ、観光で疲れていたせいか、熟睡した。

4時半に目覚める。朝焼けの雲と海、漁から帰ってくる小舟、早朝から活動している船員・・・。バルコニーで潮風に吹かれながら、穏やかな朝の時間を過ごす。

7時、外国で食べる和食への興味から、レストランの日本食コーナーへ。
冷凍のサーモンの握り寿司は解凍し切れていないので、冷たくパサついている。パック入りのそば汁を添えた茹で過ぎのお蕎麦。ご飯で作ったお粥は糊の食感だ。インスタント味噌汁のパックのそばに、お湯のポットが置いてある。なぜか中華ソバや中華風野菜炒め、シュウマイも並んでいる。脂っこい。日本も中国もアジアだからと、考えたのだろうか。後になって、顔見知りになったレストランのボーイから、イタリア人コックが、初めての和食担当になって準備をしていると聞いた。
少しづつ味わい、物珍しさが先の「これが和食?」という体験だった。

翌日から和食コーナーを敬遠し、ヨーロッパスタイルのビュッフェで食べることにする。サラダのドレッシングの種類が多いし、国や民族特有の味付けの料理が多彩だから、好奇心は満たされる。やがて「塩・胡椒のシンプルな味がいちばん・・・」となり、食欲や味覚の老齢化?と好奇心の衰えを自覚。そんなとき、日本の旅行社が持参した佃煮・海苔・漬物をお目当てに、デザートと称して、日本食コーナーにときどき立ち寄った。

9時、ストレッチのプログラムに参加するために、9階の甲板に行く。寄港・上陸観光の日を除いて、朝の運動を日課にし、だんだんと顔馴染みができて交流の場となる。観察するところ、船上生活の様子には、日中楽しむ元気なタイプと、夕食後から俄然賑やかになるタイプがいて、面白い。

10時、日本人対象のクルーズ生活のオリエンテーションに参加。
コスタ社は、今回のクルーズ参加のわずかな日本人のために、日本人コンダクター(ふみこさん)を乗船させ、今後のクルーズ利用の宣伝も兼ねているとのこと。通訳を通す説明よりきめ細かい。
昨日、すでに挨拶を交わしていた参加者全員が、正式な自己紹介をする。
11名のうち6人が、戦中の国民学校から戦後の新制中学の1期生となった世代だから、共通の時代体験で盛り上がる。最年長は大正14年生まれの85歳。お互いに、「元気だから、旅を楽しむことができる」と頷き合い、健康でやりたいことができる幸せを話す。その後、船内ツアーをし、これから利用する施設を巡りながら、場所を確認。特に女性の期待が大きかったのは、エステサロン・マッサージ室。男性はスポーツジム・サウナ・バー・カジノに関心を見せる。

「コスタカード」の申請手続きもする。船内では一切の支払いをこのカードでするので重要だ。早速、ビールの回数券と無線LANのカードの入手に使う。船内では、ビール1本は5、75ユーロだが、20本の回数券は82、8ユーロ(1本当たり4、14ユーロだからお得)。無線LANの接続は3時間で24ユーロ。コスタカードを使うたびに記録され、下船前日に請求書が届く。船上では現金必要なしで、便利な仕組みだ。

余談になるが、中東のビールの値段は高い。かえってワインの方がお手頃の値段だから、旅行中の食事にはワインを、ビールは喉の渇きをなだめる水代わりになった。

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