2012年3月28日水曜日

アブダビ観光名所は 「シェイク・ザイード・グランド・モスク」




【シェイク・ザイード・グランド・モスクの前庭】

アブダビ① 3月23日(水)
ドバイ観光を終え、停泊していたコスタルミノーザ号が昨夜半12時に出港。次の寄港地アブダビには、今朝8時に接岸した。

昨夕、JTBのツアー客5人が新たに加わって、日本人乗船客は合計16人になる。
今回の乗船客は合計で2300人余で、通常より少ないらしい。アラビア情勢が刻々と変わって、観光客の入国を制限し、旅ができない地域があるからだろう。
乗船客は、イタリア・フランス・ドイツ・オーストリア・スペインが多数派、トルコ・北欧が続き、日本人は少数派だ。中国人団体が乗船していないので、ホッとする。「新婚旅行で乗船しました」という若い中国人のカップルがいたが、シンガポール在住とのこと。

アブダビは、アブダビ首長国の首都であり、UAEの首都でもある。面積はUAE国土の85%を占め、首都になるのは当然なのだろう。1962年から石油時代に入り、急速に発展した大都会だ。

上陸すると、駐車場所を探しながら右往左往する車の渋滞に巻き込まれ、オフィス街をノロノロと走る。たった今起こった車の衝突現場に出くわし、消防車、救急車、パトカーが騒々しいサイレンを鳴らしながら到着。アブダビでは、運転者がスピードを出すので、車の事故が多いという。

観光のお目当ては、「シェイク・ザイード・ビン・スルタン・アル・ナヒヤーン・モスク」。UAE建国の父と言われる前大統領の名前がつけられて、長ったらしい。略して「シェイク・ザイード・グランド・モスク」。

敷地内に入る前から、高い尖塔が空を突き刺し、横に広がる壮大な構えのモスクが堂々と輝いて見える。真っ白のモスクの外壁が太陽に映えて、美しい。
世界中の建築家のコンペを経て、これまた世界中から建築資材を調達し、2007年に完成したばかり。世界で3番目の巨大なモスクだ。

モスク内へ足を踏み入れた途端、その豪華絢爛たる佇まいに驚いた。
凝った模様の手織りの絨毯が、床一面に敷き詰められている。世界一の広さだ。天井からさがる凝ったガラス細工の巨大なシャンデリア。紺青や赤、黄の色彩を中心に、細緻な花の文様や幾何学文様が溢れる周囲の壁。

観光客が群がっている空間は、イスラム教の聖日の金曜日は、厳粛な別世界だという。威容を誇るモスクで祈りを捧げる群れを想像し、UAEの経済発展や支配者=首長の権威を感じながら、イスラム教とは如何なる宗教か、考えを巡らせた。

モスクから外に出ると、ミナレット(塔)から、祈りを促す声が響き渡っている。礼拝を知らせるテノールの声が、あたかも不思議な音楽のように聞こえてくる。

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