2012年4月9日月曜日

アラビアンナイト




【船上のアラビアンナイト・パーティに仮装して参加】

3月28日(月) 旅の9日目
5時半、起床。9階のデッキに出かけ、水平線に続く穏やかな波を眺めながら、コーヒーとジュースで目を覚ます。

その後、2階のレストランで朝食。厨房が工夫した「日本食もどき」のメニューの材料は、ドバイで冷凍品を仕入れるという。ウドンや納豆などは嬉しいが、ご愛嬌は、航海中の朝食に必ず登場した「寿司」と称するサーモンの握りだ。冷凍の握りが解凍されているから、ご飯のコシがない。
「これが日本の握り寿司といわれちゃね・・・」と、日本人の評価は厳しい。
外国人はサーモンに馴染んでいるし、「寿司があるよ」と、やってくる。
和食でないとダメな日本人が、「これしか食べるものがないなあ・・・」と食べている姿には、お気の毒を通り越して、感心する。

9時からのストレッチに出かける。ヨガ、ピラティス、エアロビックスをミックスしたような動きだから、30分もすると体がほぐれてきて、気分爽快だ。
インストラクターはイタリア人の男性で、言葉をほとんど発せず。手振りと顔つきで自ら模範を示しながら、進行する。英語が話せないインストラクターと、イタリア語がわからない参加者は、こういうスタイルで、コミュニケーションをしている。参加者はインストラクターの真似をしながら、「ああだ・・・」「こうだ・・・」と賑やかに教え合い、楽しんだ。

今夜は、「アラビアンナイト」の行事があるので、終日、それに備えた企画が続く。手工芸コーナーで、アラブ人男性のターバンや衣装、ハンジャル(半月刀)などを紙で作り、夫のための衣装の準備をする。
オリエンタルランチ、アラビアンエンターテイメントにも、張り切って参加。

プールサイドのアラビアンダンスの練習へ。水戸のジムでベリーダンス教室を横目に見る機会はあるが、そんなに激しい踊りではない。「手や腰は、艶めかしく動かして・・・」と言われながら、汗をかく。夫は、「踊るなんて、できるはずがないよ。わかっているでしょ・・・」と参加せず。ごもっとも。

ところで、昨夕サラーラを出港してから、キャビンと随所にあるテレビ画面の航路表示が消えた。機械の故障かと思っていたが、そうではなかった。イエーメンとソマリアの沖合に跋扈する海賊対策だ。進路や速度などの情報を知られないため、GSPを切ったのだ。カモになる船を待ち構える海賊に、船の現在地の情報を遮断した措置。テレビ画面上の船は停止状態だが、波しぶきをあげている。

昨日、サラーラ観光で乗客が上陸している間に、船の乗組員だけの緊急避難訓練が行われている。明日は、船全体の2回目の避難訓練をするという放送がある。のんびりしている航海に、いささかの緊張を感じ、無事を祈るのみ。
船内新聞を読むと、イエーメンで弾薬庫が爆発し、110人が死亡したとのこと。
クルーズの最初の予定では、明日はイエーメンの港町アデンに寄港して観光するはずだった。

夕食時に、日本人も、アラブの王様やお姫様になった気分で集まる。
それぞれがマスカットの上陸時に買った衣装に、工夫を凝らしている。こんなとき、徹底して遊べる人と、斜に構えている人に分かれるから、愉快だ。
性格や年齢にもよるだろうけれど、所詮は「阿波踊り」。「参加するからには、楽しまなくちゃ・・・」の精神が大事?。
持参しているオレンジ色のスカーフとロングドレスの裏で肌を覆い、水色のベリーダンスの衣装を着た私。夫は紙で作った衣装で、アラブ人に多い髭は自前だ。
結構、様になったカップルでした!?。



【ダンスパーティで人々に混じり踊りまくるみや】

夜遅くまで、船内はアラブの雰囲気に溢れ、アラビアンナイトのパーティーで盛り上がった。ベリーダンス、グループダンスで息を弾ませ、国籍、民族、言語、宗教を超えて、年甲斐もなく童心に返り、楽しんだ。
マスカットのスークで買ったベリーダンスの衣装。喜寿記念の一張羅になりました!

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