2012年4月9日月曜日

サファガ寄港




【サファガ港に船は接近、アフリカ大陸が見えてきた】

サファガ(エジプト)① 4月1日(金) 旅の13日目
5時半に起床。
中東情勢の懸念から、一度は諦めたエジプトだったが、紅海側の沿岸からの上陸が可能になり、今日はサファガに寄港してルクソール観光に出かける。
依然、カイロ市内の治安が不穏なので、エジプトの地中海沿岸には寄港できず。ギザのピラミッドが見られないのは残念だけれど・・・。

6時半頃、遠くに陸地が細長く現れ、ゆっくりと近づいて行く。リーフが迫って、船が大きく旋回しながら港を目指している。早めの朝食を済ませ、最上部の甲板で海の風景を楽しむ。

小さな舟に1人か2人乗って投網をしている。漁を終えたのか、スピードをあげて港を目指している舟。その航跡に海鳥が集まって、海面すれすれに飛び交っている。ルミノーザ号と同じように、港に向かう大型の船が増えている。波頭に朝日の輝きが散っている。
「無事にエジプト観光ができますように。世は異もなしに・・・」と思う。

キャビンに戻って下船準備をしていたら、何時の間にか岸壁が迫って、あわててベランダに出る。

8時接岸。タグボートに押され、案内され、ロープが投げられ、階段が延ばされ・・・。お馴染みになった一連の見事な港湾作業に見とれる。
大きな船体なのに、揺れることもなくスーッと港に収まるのだから、感心する。

白い制服を着た船長と、港の責任者が挙手の後、握手をしている。
気がつくと、隣の波止場には「コスタアレグラ号」が停泊している。クルーズに興味を持つきっかけをつくった船だ。「もう、10年前になるなあ・・・」と、懐かしい。



【サファガの位置、エジプトの紅海に面した港として重要】

サファガは、古くからアフリカ大陸のイスラム巡礼者が、紅海を横切って対岸のアラビア半島へ渡り、メッカへ向かうために出港する港だった。最近は、インドや東南アジア方面から、ルクソールの観光客を迎える港として人気がある。また、近くで産出するリン鉱石とセメントの積出港として、活動している。
たくさんのベルトコンベヤーが動いているし、 30台ほどのバスとジープ10台が待機している。人々の動きが激しい。

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