2012年4月9日月曜日

イエーメン沖を無事に抜けて紅海へ




【船室や船内各所に映し出される航跡図、ソマリア沖では消されていた】

3月29日(火)10日目
5時半、起床。昨夜は遅くまで踊り狂ったにも関わらず、快調に目覚める。
どうやら、普段ジムで鍛えているのは、効果があるらしい。誰よりも元気で最後まで踊っていたのだから・・・。夫はホトホト呆れ果て、「あんたさんを見直したよ」と。どういう意味で?

ストレッチに参加した後、10時から2回目の避難訓練。クルーズで複数回の避難訓練があるのは初めてだ。クルーによると「船長は、海賊対策に神経質になっている」。全員が集合するのに、40分かかったが、いざという時には大変だろうなあ。

昼食はメキシカン料理だったので敬遠し、レストランへ。午後は、キャビンで日記を書いたり、読書したり。久しぶりに落ち着く。
夕食はフォーマルドレス。だんだん船内生活のリズムに慣れて、メリハリを楽しんでいる。非日常のクルーズの良いところだ。

夜9時から、エルビス・プレスリーの曲のコンサートへ。
太り気味で年配の歌手(ネスター・ボナコレシ)は、エレキギターをかき鳴らし、体を揺すらせて、精一杯プレスリーのそれらしき風情を披露したが、イタク同情した。船上で上質のエンターテイメントを望むことが、土台、無理なのだと、そっと抜け出す。

しばしデッキ散策をし、キャビンへ戻る途中のロビーでは、たくさんの人が群がっている。覗き込むと、鮮明な映像が写し出されて、すでに紅海を北上している。

昨日は、イエーメンの沖合辺りでは、テレビの航跡図は全く消え、毎時30キロノットの速度で船体の揺れを感じたのに、今は16キロノットにダウンしている。
先ほど、昨年秋のMSC社の客船に乗船したときに馴じんだマークの貨物船が、すぐ近くを並行して航行していたし、前方にも、後方にも、数隻の船が見えた。
他の船と一緒になって、「それ急げ」、「やれ急げ」、のスピードを出していたのだろう。ソマリア沖の航行の不安に対して、コンボイを組んで、危険水域を急ぎ足で通過する措置をとっていたのだとわかった。

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